2006年09月27日

レイキとマクロビオティックの不思議な関係<後編>

さて、里真と如一二人の出会いはまさに偶然であり、必然でありました。

「江口のところへ旧知の桜沢如一が現れ・・・」

とありますように、江口俊博と桜沢如一は以前からの知り合いでした。
実はこの二人、明治の食養家石塚左玄の孫弟子にあたる兄弟弟子であったのです。

※二人は左玄の弟子後藤勝次郎の弟子にあたるそうです。

ゆえに、江口式レイキでは「手のひら治療」に先立つものとして、石塚式食養の重要性が説かれました。つまり、治療する側も治療される側もまず、食養を実践することで、手のひら治療の効果が増幅されるとしたのです。

そんな訳で、江口の元へ旧知の桜沢が現れることによって起こった里真さんとの出会いはある意味必然であったのでしょう。

その後、里真さんは桜沢の食養指導により、健康を回復していきます。しかし、同時に江口式レイキの実践者としても活躍しました。

桜沢の著作に、しばしば「里真に手を当ててもらった」とか「インドで里真は食養の料理と手のひら治療でみなを驚かせた」などと出てきます。

また、故大森英櫻先生は、食養も手当て法(生姜シップなどの植物による)も出来ない時、手のひら治療をすると仰ってました。詳しく聞くと、「右手を患部に当てて、左手を床に置いてアースする」と仰ってました。
これはまさに江口式レイキの手法であり、おそらくは里真さんから伝授してもらったものだと思います。

■食べ物は手段?

現代では、まだまだ怪しげだと思われがちなレイキという手のひら療法は、実は桜沢先生の時代では、マクロビオティックと思いのほか親和性を帯びていました。

これは、「食べ物が全て」という最近のマクロビオティックの考え方からすると少し違和感を感じる方もいるかもしれません。

しかし、桜沢先生において、レイキとマクロビオティックはなんら矛盾するものではありません。

 われわれの精神は全体なのである。肉体は、その部分にすぎないのである。われわれの肉体は、ちょうどラジオの受信機のようなものである。それは全宇宙に充満している電波の一部を受けて物語るのである。
 食物とは、電波と同じ材料の、一種のエネルギーではあるが、それは、この小さな受信機を働かせ、真空管をあたためる電流なのである。また、この受信機を組み立てている材料が食物なのである。この材料の性質いかんによって、われわれは全宇宙の三つの広がり(ダイメンション)―すなわち「長さ」、「幅」、「高さ」と、今一つの広がりである「時間」の中に流れている電波を、あるいは多く、あるいは少なく受信するのである。


『食養人生読本』(桜沢如一著 日本CI協会 1938年)より


つまり、桜沢先生にとっては食べ物は、その電波(宇宙エネルギー)を最大限に受け取る為の受信機能を最適に保つための手段だったのです。

レイキもマクロビオティックも「宇宙に充満する無限のエネルギー」を活用して行くという主眼においてなんら矛盾しません。

その為の食べ物であった訳ですから・・・。

この頃のマクロビオティックは故に、「宇宙に充満する無限のエネルギー」の活用を根本原理とするあらゆる療法や哲学をに対して広い理解がありました。

アーユルヴェーダを日本に紹介したのも、この当時いち早くホメオパシーに言及したのも、当時では珍しくルドルフ・シュタイナーを評価したのも、桜沢先生だったのです。

もちろんヨーガに対する理解もしかりです。というか、当時の自然療法(今でいうヒーリング)の世界の総元締めみたいな人だったのです(笑)。

■レイキとマクロビオティックの共時性

伝統レイキの創始者臼井甕男と桜沢如一が直接関わったことはなかったみたいですが、レイキとマクロビオティックがその後、日本ではマイナーな分野へと押しやられてしまったの対し、世界でこの日本生まれのヒーリング・メソッドが高く評価され、地球規模のスピリチュアル・ムーブメントに多大な影響を与え、そして日本に逆輸入されると言った共通性はまさにシンクロ二シティーと言っても過言ではなさそうです。

それは両者とも「宇宙に充満する無限のエネルギーの活用」といった宇宙規模の視点に根ざした療法であり哲学であったからなのでしょう。

日本で生まれ、世界を飛び回り、そして今日本に再び戻ってきたレイキとマクロビオティックというブーメランが今後、日本を舞台にどんな親和性を見せてくれるか楽しみです。

<参考文献>
『食生活の革命児 桜沢如一の思想』(松本一郎著 地産出版刊 )
『手のひらが病気を治す』(三橋一夫著 中央ア−ト出版社刊)
『食医石塚左玄の食べ物健康法』(農文協刊)
『操体法の医学と食養』(田村茂兵衛著 たにぐち書店刊)
『食養人生読本』(桜沢如一著 日本CI協会刊)
この記事へのコメント
ブーメランかー、、言葉の魔術、マジックだね。。
Posted by へるしー殿 at 2006年09月27日 19:57
「食生活の革命児」、懐かしいですねぇ。
今は、絶版になってしまったのですかぁ。
私の手元にある「食生活の革命児」は、「地産出版」ですね。
著者は同じですが。
Posted by マクロ美風 at 2006年09月27日 21:14
☆へるしー殿、こちらにコメントとはお珍しでござるな。

へるしー殿のしゃべりのマジックにはかなわないでしょう。
Posted by anubis 22 at 2006年09月28日 09:42
☆風さん、ご無沙汰です!

仰る通り「食生活の革命児」は地産出版ですね。私が持っていたのが竹井出版版だったもので・・・。

あと、調べは付いてませんがどうやら絶版ではなさそうですねぇ。

上記、本文訂正させていただきました。

私の内容、情報ともに結構(かなり)いいかげんなんで気が付いた点ございましたらいつでもご指摘くださ〜い。

ありがとうございました。
Posted by anubis 22 at 2006年09月28日 09:49
う〜ん、興味深い。
空気中からエネルギーを取るってのも、『「宇宙に充満する無限のエネルギー」活用』のひとつになるわけですね。
なんかすっきり!
ありがとうございます!

実は桜沢先生の本は読んだことがないのでですが興味が出てきました。
Posted by mayu at 2006年09月28日 11:12
☆mayuさん、こんにちわ!

「宇宙に充満する無限のエネルギー」に関しては続けて記事を用意しています。

桜沢先生の本は、面白いですよ!よくよく読むと精神世界の事ばっかりです(笑)

Posted by anubis 22 at 2006年09月29日 10:48
桜沢の著作に、しばしば「里真に手を当ててもらった」とか「インドで里真は食養の料理と手のひら治療でみなを驚かせた」などと出てきます。


ニョイチが「リマ」と呼んでいたかどうか?極めて疑わしい。彼は昭和41年(1966)に死亡、里真(旧名さなえ)が「里真」と改名したのが昭和57年(1982)のこと。当時会長だったリマばあさんと日本CI協会のの作為を感じる。
Posted by もり at 2010年03月10日 13:15
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。