2006年10月15日

マクロビオティックに五行説は必要か?B

引き続き五行説について見てみたいと思います。

■五行説の歴史と謎

さてこの五行説、どうも判り難い…。まずなぜ「木火土金水」という5つなんだろうということで、五行説の歴史をもう少し詳しく見て行きたいと思います。

「中国まるごと百科辞典」より

@紀元前2070年から始まる夏王朝の聖王、禹(ウ)は洛水からはい上ってきた一ぴきの亀の甲羅に書かれた文様(洛書)から五という数を悟り、国を治めるのに五つの基本原理を思いついた。

A禹が定めた五行というのは、「水は土地を潤おし、穀物を養い、集まって川となって流れ、海に入って鹹(かん:しお)となる。火は上に燃えあがり、焦げて苦くなる。木は曲ったものも真直ぐなものもあり、その実は酸ぱい。金は形を変えて刀や鍬となり、味は辛い。土は種を実らせ、その実は甘い」というもので、禹はこのように、『木火土金水』と五つの『味』、五行五味の調和を政治のプリンシプルとした。

B紀元前800年から始まる斉の時代になって陰陽家鄒衍(すうえん)によって、五つの惑星と結びつけられ、さらにまた万物に当てはめられて、観念的な五行説として完成した。


さて、確実に文献に現れるのはBの頃なので、@Aはあくまで伝説でどこまで信憑性があるかわかりませんがAに見られるように五行の始まりは「木火土金水」という自然現象に「五味」を当てはめたことにあったようです。

木=酸 火=苦 土=甘 金=辛 水=鹹(かん:しお)

率直な話、私はどうも五行の「木火土金水」を純粋なエレメント(要素)としてはどうもピンとこなかったのです。

水、火、土、木(植物)はなんとかエレメントとしてイメージできるのですが、どうも「金」だけはイメージできない。なぜなら、「金」は自然ではなく「形を変えて刀や鍬」とあるように、人間の力が加わらないと成り立ちません。

ですから、五行説の始まりは「農耕文化・鉄器文化」との深い関わりがあったことがAをみてわかります。つまり、4つの自然のエレメントに人の要素を加えた「5」だったとすればやっと五行説を理解できるのです。

もう一つの疑問は、「木=酸 火=苦 土=甘 金=辛 水=鹹(かん:しお)」という五行と五味が自然な感覚として結びつかない。

だって、塩辛いの塩であって水ではないし。甘いのは穀物であって土ではない。まして金が辛いなんて想像も出来ない・・・。

「木火土金水」がそれぞれ人の食べ物を生むことはわかるのだけど、どっちにしろ「金」は「辛い」にはどうも無理がある。

そんなこんなで私の結論としては、「斉の時代になって陰陽家鄒衍(すうえん)によって、五つの惑星と結びつけられた」とありますが、どうも古代の初めから「木星・火星・土星・金星・水星」という五惑星の観念があったのではないかと思うのです。

そして、この五惑星という観念にある種無理やり、諸現象を当てはめようとしている感じがするのです。

次回はそんなところに論点をもって行きたいと思います。

※一見五行説批判みたいになってしまってますが、決してそうではありません。五行説の有効性は後でちゃんと示しますので、東洋医学に従事する方々、気を悪くしたらごめんなさい!

【マクロビオティックに五行説は必要か?シリーズ】
@無双原理と陰陽説
A陰陽五行説とは?
B五行説の歴史と謎 
C古代世界と五惑星観
D陰陽説と五行説の観測点の違い
E古典マクロにおける五行説の必要性
Fまとめ
この記事へのコメント
お早うございます
スピリチュアル成分の96%は母の愛で出来ている、
東洋医療系セラピストの鍼美人です
(だから、気を悪くしてません〜笑)
現在の鍼灸学校では、こんなに詳しく五行説についての講義は無いと思います。
現代医学の基本医学授業が、かなり多くなっていますから・・・
私も知らない事がいっぱいです!勉強になります
 
実は・・・『五行の関係ってこじつけの部分もあるよね』と思っています
でも『こじつけ』にも意味はあるとも、思っています

続きが、マスマス楽しみです
Posted by 鍼美人 at 2006年10月15日 09:14
☆鍼美人さん おはようございます!

さっそくのご返答(笑)ありがとうございます♪

このブログを見ていただく方はどんなジャンルにしろスピリチュアル成分80%以上の方が多いので安心していました。

まさに『こじつけ』だからこそ人間らしいのです。ゆえに人間に関わる現象にはとても有効な理論なんだと思うわけです。
Posted by anubis 22 at 2006年10月15日 09:37
風水では、
人の造った物も(たしか)自然の一部、
と受け止めてたような…。
ビーバーが造るダムも、
人間の造るダムも、
どっか上の方で見てる分には、
似たような物かも?

ところで、
五芒星の中心と、腸造血の考え方って、
何か関係あると、お思いになります?
Posted by ブログを駆けるおばさん、こと、モスラの娘 at 2008年09月22日 17:44
☆モスラの娘さま

五芒星的感性は、人も自然の中に組み込むことが特質なのでしょうね。

そう言った意味では、人工物も自然のエレメントに違いありません。

この記事を書いたときは、そこまで私は気が付いていなかったのでしょうね。

五芒星の中心と、腸造血の考え方ですが、
やはり、五芒星は中心が創造と関わっていて、五芒星に象徴される「人型」の中心はやはり「丹田」なのでしょうか。

でもそんな堅苦しい考えは面白くないので、とりあえず腸造血説は、腸の状態が血の質を決めるので、ゴボウを中心に食べましょうと言うことにしておきます(笑)
Posted by anubis22 at 2008年09月26日 11:09
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